大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第91号− 2011年3月31日発行


偽造医薬品に注意してください

 偽造医薬品とは
 偽造医薬品とは、WHOの定義を基にすると、故意あるいは不正に本質や出所について誤った表示がされた製品のことで、カウンターフィット薬やフォールシファイド薬とも言われています。偽造医薬品は、有効成分などが表示され医薬品のようにして販売されていますが、実態は、表示成分が異なっている、有効成分が全く入っていない、入っていても含量が少ないというような製品です。

 偽造医薬品の事例
 アメリカで一般用薬として販売されている抗肥満薬に類似した製品がインターネットで販売されていた事例です。この偽造医薬品は、表示されている有効成分とは異なる成分(同じような効果を示すが処方箋が必要な成分)が含有されていたとして、アメリカFDAが警告を発しています。FDAによると、この偽造医薬品は、本物の医薬品のように見えますが、ロット番号が無い、有効期限表示が異なる、セーフティーシールに印字が無い、剤形が異なる、容器が異なるなど本物と異なるところがあるということです。
 日本でも、勃起機能障害を標榜した製品から表示有効成分とは異なる成分が検出された例があります。

 偽造医薬品による健康影響
 有効成分が規定量入っていない、あるいはまったく入っていないと、当然治療の効果はなく、かえって症状を悪化させることにもなります。また、表示と異なる他の有効成分が含有されていた場合、その成分による副作用により健康被害が生じる恐れがあります。

 被害にあわないために
 現在、偽造医薬品が世界中でどの程度流通しているのかはっきりわかっていません。しかし、日本では医薬品の厳格な流通管理が行われており、通常の流通過程においては偽造医薬品が流通している可能性は低いと考えられます。
 しかし、インターネットなどで個人輸入する場合には注意が必要です。上述のアメリカの事例は、インターネットのオークションで販売されていた製品です。また日本での事例も、インターネット上の個人輸入代行業者が取り扱っていた製品です。インターネットによる安易な個人輸入などでの医薬品購入を避け、まずは医師や薬剤師などの専門家に相談して薬局などで適正に医薬品を購入するようにしてください。
 偽造医薬品に関する情報は、厚生労働省医薬食品局のホームページで公表されています。

(薬事指導課 皐月 由香)


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