大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第97号− 2011年9月30日発行


アケビについて

 9月から10月にかけて山野を歩くとアケビの実が見られることがあります。アケビの実はゼリー状の甘い果肉のため昔から子どものおやつとして親しまれてきました。アケビは中国、朝鮮半島、日本に分布し、本州、四国、九州の山野に自生する落葉性又は半常緑性の蔓(つる)性の木本(もくほん)です。

 アケビの花期は4〜5月で果実は9〜10月に熟して開裂します。アケビの名前の由来ですが、果実が熟すと一方に裂け果肉が現れるため、「開け実」が「アケビ」と呼ばれるようになったという説があります(原色牧野植物大圖鑑)。

 このアケビの茎を加工したものは、モクツウ(木通)という生薬として用いられています。モクツウは日本薬局方において「アケビ又はミツバアケビのつる性の茎を、通例、横切したものである」と定義されています。

 モクツウを煎じたものは利尿薬として用いられています。又、漢方原料として頻尿、排尿痛などに用いられる五淋散(ごりんさん)、月経不順や更年期障害などに用いられる通導散(つうどうさん)、湿疹などに用いられる消風散(しょうふうさん)などに配合されています。

       


写真1及び写真2は昭和大学薬用植物園のHPより引用しました。
(薬事指導課 岡村 俊男)

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