大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第10号− 2004年06月30日発行


ウエストナイル熱を媒介する蚊のサーベイランス!

 アメリカ合衆国では、1999年の夏にウエストナイル熱がニューヨークで突然流行して以来、年々流行地域が拡大し続け、2003年の患者数は9862名(死者264名)に達しています。今年も蚊が出てくる季節になって、各地で鳥や馬などでの感染が確認されており、アリゾナ州を中心に既に32名(死者0名)の患者が報告されています(2004.6.22現在)。患者の発生している地域にはカリフォルニア州のように日本人が多く訪れるところも含まれており、ウエストナイルウイルスの我が国への侵入に対して、より警戒しなければならない状況になってきています。

 当研究所では、昨年からウエストナイルウイルスの侵入を監視する目的で、大阪府健康づくり感染症課、環境衛生課、各保健所と協力して蚊の捕集調査を行っています。今年も6月から9月にかけて府内17カ所で蚊の捕集を行い、ウイルスを持っていないかどうか検査を行います。現在までのところ、ウイルスは検出されていませんが、今後もし侵入するようなことがあると、媒介する蚊やウイルスを運ぶ鳥は身近にいるため、アメリカと同じように感染が拡大することが懸念されます。流行を最小限に抑えるためには、侵入していない時から蚊や鳥類のサーベイランス(流行監視)を継続することが重要と考えています。

(ウイルス課 弓指、瀧)


▲ページの先頭へ