大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第14号− 2004年10月28日発行


季節はずれのAH3型インフルエンザ!

 大阪府では、さる9月21日に、大阪府箕面市内の医療機関を受診した5歳児の鼻腔ぬぐい液から、AH3型インフルエンザウイルスが分離され、9月27日に、報道提供の上、予防対策について広く注意喚起を行いました。その後、池田市内で学級閉鎖した小学校生徒の妹(検体採取10月6日)、吹田市内の幼稚園児(検体採取10月7日)、および豊中市内で学級閉鎖した小学校の患者児童2名(検体採取10月8日)からAH3型インフルエンザウイルスが続いて分離されました。今回分離されたウイルスの抗原性は全て、昨シーズンのワクチン株であるA/Panama/2007/99(H3N2)とはかなり異なっていましたが、今年度のワクチン株であるA/Wyoming/03/2003(H3N2)とは近いものでした。これらのことは今秋期に大阪府北部においてインフルエンザの流行があったものと推測されます。

 インフルエンザは通常冬期に流行し、近年大阪で9月、10月にインフルエンザが流行したという事例はありません。なぜこの時期にインフルエンザの流行がみられたのかはわかりませんが、流行予測をするうえで、積極的疫学調査を含めた感染症サーベイランスの重要性が改めて認識されたと思われます。

 今日現在(10月28日)大阪府で特にインフルエンザが流行しているという報告は受けていませんが、今後のインフルエンザ発生動向には充分注意を払っていく必要があると思われます。

(ウイルス課 加瀬)


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