大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第18号− 2005年02月28日発行


環境中の放射能の調査!

 私たちの身の回りには、地殻中に存在する天然のウランや宇宙からやってくる宇宙線などの天然の放射能や、核実験等によって大気中に放出されたものなど人間の活動によって造り出された人工の放射能など様々な放射能が存在します。

 当所では、1960年から国の委託で、これらの環境中の放射能がどれくらい存在するかについて知るために、雨水・大気・土壌・水道水・農産物・牛乳などの中の放射能の調査を継続して行っています。

 環境中の放射能は、1960年代には、各国の大気圏内核実験の影響で全体的に高いレベルでした。しかし、大気圏内核実験が終息したのに伴い、そのレベルは急激に低下しました。なお、1986年にはチェルノブイリ原子力発電所爆発事故の影響を受けて一時的にレベルが上昇しましたが、その後再び低下し、現在では非常に低いレベルで推移しています。

 また、大阪府では、1989年度以降、一部の水道原水からヨウ素131という放射性物質が、時折、ごく微量(1リットル中に0.1mBq前後)検出されています。これは、医療施設での治療や検査に用いられたヨウ素131を含んだ放射性医薬品に由来するものと推定されます。ただし、このヨウ素131のレベルは、放射能事故が起きたときの飲食物の摂取制限値(飲料水で1リットル中に300Bq以上)と比較すると、30万分の1にすぎず、私たちへの健康影響は心配ありません。

 府内の環境中の放射能のレベルは、現在のところ特に問題となる点はありませんが、放射能事故や原子力施設等からの漏洩等の監視のためにも今後も環境中の放射能調査を継続していきます。 

(環境水質課 肥塚)

Bq:

ベクレル、放射能の単位、1秒間に崩壊する原子の数


mBq:

ミリベクレル:ベクレルの1000分の1



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