大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第2号− 2003年10月31日発行


修景水*のレジオネラ属菌

Q.修景水の検査をしたところレジオネラ属菌が検出されました。 レジオネラ属菌とはどのような菌ですか?  また、どのような対策をとったら良いのでしょうか。

A.レジオネラ属菌は土壌や淡水に広く生息する細菌で、土埃などと共に冷却塔や修景水などの人工環境水に入ると、バイオフィルム*中のアメーバに寄生したり、他の微生物の代謝産物を栄養源として増殖します。  この菌に汚染されたエアロゾル*を吸い込むとレジオネラ肺炎を引き起こすことがあります。  最近では、大型入浴施設や大型客船内の循環式浴槽を感染源とするレジオネラ肺炎の集団感染がおこり社会的にも問題になっています。  当研究所が行なった修景水の調査では、約20%の施設からレジオネラ属菌が検出されました。 修景水は人と直接触れる機会が多いことから感染源になる可能性も有り、汚染防止対策が必要です。対策としては、水景設備・配管・ろ過装置の清掃を行うことによって、バイオフィルムを除去し、必要に応じて薬剤を使って消毒を行います。対策後は定期的にレジオネラ属菌検査を行い、検出しないことを確認してください。

*修景水 :

 噴水・池などの人工的に造られた水景施設の環境水のこと

*バイオフィルム:

 生物膜、ぬめりのこと

*エアロゾル:

 霧状の小さな水滴