大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第3号− 2003年11月28日発行


水道原水および浄水中のダイオキシン類について

 ダイオキシン類はゴミの焼却過程などで非意図的に合成される化学物質であり、構成成分としてポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD、75種類)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF、135種類)およびコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB、十数種類)が含まれています。これらのうち毒性があるとみなされているのは29種類です。

 ダイオキシン類の由来はその組成を調べることでわかります。一般的に土壌や水中で検出されるダイオキシン類の組成は、主成分が過去に使用された農薬(PCPおよびCNP*)の不純物由来であり、焼却時に生成したものが一部混じっています。

 公衛研環境水質課では大阪府内の水道原水および浄水中のダイオキシン類濃度を測定しています。大阪府内における水道原水中のダイオキシン類濃度はすべて、水道水質基準の指針値である1.0pg-TEQ*/L未満で、水道浄水中のダイオキシン類濃度はさらに低く、すべて0.1pg-TEQ/L未満でした。ダイオキシン類は水に溶けにくい性質であるため、水中ではそのほとんどが浮遊物質に吸着して存在しています。現在の沈殿・濾過を含む浄水処理で十分に処理されることが確認されています。

*PCP、CNP:

 現在は使用が認められていない塩素系農薬で、PCPは1960〜1970年代、CNPは1970〜1980年代に大量に使用されました。

*TEQ:

 毒性等量のことで、種類ごとに毒性が異なるために、それぞれの種類ごとに係数を乗じて、最も毒性の強い2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの量に換算した値を表しています。

(環境水質課 高木)


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