大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第39号− 2006年11月30日発行


安全性未審査の遺伝子組換え食品について

 平成13年4月から、日本国内で遺伝子組換え食品を流通、販売する場合、安全性審査を受けることが食品衛生法上の義務となりました。そのため、安全性未審査の遺伝子組換え食品が国内で流通しないように監視することが必要となり、当所でも検査をおこなってきたところです。ここでは、今までに当所で検査対象となった遺伝子組換え食品、ニューリーフ・プラス・ジャガイモ、ニューリーフY・ジャガイモ、トウモロコシBt10について概要を説明したいと思います。

 ニューリーフ・プラス・ジャガイモ、ニューリーフY・ジャガイモはモンサント社が開発した遺伝子組換えジャガイモです。平成13年の春から夏にかけて、スナック菓子の原料のジャガイモにこれら遺伝子組換えジャガイモが混入し、該当品の回収がおこなわれる事例が何件か発生しました。これらの遺伝子組換えジャガイモはアメリカなどでは既に安全性が認められていたものの、日本では安全性未審査であったため回収となりました。現在では両者とも厚生労働省の安全性審査を受け、食品として認められています。

 トウモロコシBt10はシンジェンタ社が開発した遺伝子組換えトウモロコシです。日本やアメリカなどで安全性が確認されているBt11という遺伝子組換えトウモロコシの種子と混同して出荷、栽培され、流通したと言われています。Bt10はアメリカでは安全性が認められたものの、日本では現在も安全性未審査の状態であり、検疫所や地方自治体において流通監視業務がおこなわれています。

 当所では平成13年度から平成17年度まではニューリーフ・プラス・ジャガイモ、ニューリーフY・ジャガイモ、平成18年度からトウモロコシBt10の検査をおこなってきました。現在まで、これらの遺伝子組み換え作物を検出したことはありません。当所では、今後とも安全性未審査の遺伝子組換え食品を対象とした検査をおこなっていく予定です。

(食品化学課 吉光)


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