大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第7号− 2004年03月31日発行


二枚貝の麻痺性貝毒!

 1975年、三重県尾鷲湾で麻痺性貝毒産生鞭毛藻Alexandrium catenellaによる赤潮発生の発見以来、日本各地で数種の毒化原因プランクトンの発生が確認されています。麻痺性貝毒は、これらを摂取するホタテガイ、ムラサキイガイ、アサリ、アカザラ、ヒオウギなど二枚貝の主として中腸腺に蓄積されます。

 有毒貝類の摂食による中毒症状は、フグ中毒と同様で、唇、手足のしびれに始まり、重症では呼吸麻痺に陥り死亡します。

 麻痺性貝毒検査法としては、マウス試験法、機器分析法がありますが、高価な機器や高度な専門技術が要求されるため、簡便迅速な検査法が望まれています。当所では、抗原抗体反応と酵素反応を利用した、酵素免疫測定法(ELISA)を開発し、現在、その有効性を検討しています(農水省プロジェクト研究「現場即応型貝毒測定技術と安全なモニタリングシステムの開発」に参画)。

 大阪府では食の安全推進課と水産課が中心となって潮干狩りが行われる近辺でアサリを定期的に採集して毒性の有無を調べています。当所では、貝毒検査を担当しています。毒化した貝が見つかった場合には、食の安全推進課及び水産課が発表し、関係機関と共に巡回指導することになっています。ちなみに、平成14年3月26日から、4月17日に安全宣言が出されるまで、二色の浜における潮干狩りの自粛要請がなされています。

 まもなく、潮干狩りのシーズンです。アサリ掘りを楽しみにお出かけの際、一寸そんなことを思い出して下さい。 

(細菌課 濱野)


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