大阪府立公衆衛生研究所メールマガジン かわら版@iph

 −第8号− 2004年04月30日発行


風しん -大阪府では-!

 風しんが一部地域(群馬県、大分県、鹿児島県など)で流行の兆しを見せており、厚生労働省は4月9日、各都道府

県にワクチン接種などの対策を進めるよう通知しました。風しんは三日ばしかとも呼ばれており発疹、発熱、リンパ節腫脹を症状とする病気です。まれに血小板減少性紫斑病などの重篤な合併症を併発することもありますが、通常は予後良好な疾患です。しかし妊娠初期の女性が風しんにかかるとウイルスが胎盤を通じて胎児に感染し、白内障や先天性心疾患、難聴などがみられる先天性風しん症候群を起こすことがあります。先天性風しん症候群を予防するには風しんワクチンが有効で、女性が妊娠する前に免疫をつけておくことと同時に、社会全体としてワクチンの接種率を高め、風しんの流行を抑制し妊婦が風しんウイルスにさらされないようにすることが大切です。日本では風しんワクチンは生後12-90ヶ月の小児を対象に定期接種として実施されています。

 小児科定点医療機関から報告される全国の風しん患者数は、ここ数年かなり少なく推移しており、先天性風しん症候群も平成11年の報告患者数は0名、平成12年から15年までは毎年1名でしたが、今年に入ってからはすでに2例の報告がありました。

 大阪府内の第16週(4/12-4/18)風しん患者数は定点あたり0.04で、堺市の患者報告数が4例(定点あたり0.2)と目立つものの、地域的な流行は今のところありません。しかしながら風しんワクチンの接種率は高いとはいえず、流行が一旦始まると拡大する恐れもあります。ワクチン未接種の方は医療機関とご相談の上、積極的に接種されることをお勧めします。

(ウイルス課 宮川)


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