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2005年春の花粉飛散状況をふり返って

花粉症の人にとってつらいスギ・ヒノキ科花粉の季節がやっと終わり、ホームページの花粉情報の更新も終了しました。
 ところで、花粉情報と言うと「毎日の花粉の予報」と思っておられる方が多いのですが、それだけではありません。花粉情報における飛散花粉予報には、「飛散花粉総量」「飛散開始日」「翌日の飛散」があります。その結果を見てみました。

図1
図1 スギ・ヒノキ科花粉の飛散総量の年次変化

2005年のスギ・ヒノキ科の「飛散花粉総量」は、図1を見れば分かるように前年に比べ大きく増加しました。スギ科花粉は前年の42倍、平年(平均値)の2.6倍で、ほぼ予想通り非常に多い飛散量となりました。スギ科花粉の「飛散開始日」は、寒波が長期間続いたため平年より約2週間遅れ、3月7日になりました。また、最大飛散日・飛散終了日も平年より遅くなりました。「翌日の飛散」予報は行っておりませんが、飛散花粉の日変化を見ることで効果的な花粉症対策を行うことが出来ます。スギ・ヒノキ科花粉は、ピーク時前後だけで、全飛散量の“30〜60%”が飛散することが分かっているので、この期間に厳重な対策を行うことで大きな効果を上げることが出来るのです。(花粉症になっていない人もこの時期だけでも対策をすることで予防効果があると考えられています。)

2005年は大阪府の4保健所の協力により、府内の北から南までのスギ・ヒノキ科花粉の飛散状況の推移を見ることが出来るようになりました。これらのデータや花粉対策など、多くの花粉情報を公衆衛生研究所ホームページに載せておりますので、来年の花粉症対策に活用してください。

感染症部ウイルス課 西村 公志
ロゴマーク 公衛研ニュース第28号(3) 編集:公衛研ニュース編集委員会