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平成18年度 調査研究概要 生活環境部 生活衛生課

生活衛生課の「平成18年度に実施する調査研究」を簡潔・平易にまとめてあります。

有害作業のある小規模事業所における労働衛生管理の推進に関する研究

(生活衛生課 熊谷信二 他4名)

本研究の目的は、小規模事業所における有害作業の実態と従事者の健康状態を把握し、改善対策指導を行うことである。現在、医療機関での内視鏡消毒作業と抗癌剤調製作業における有害物曝露状況の把握、高齢者介護施設での従事者の健康影響、石綿工場からの石綿飛散状況について調査するとともに、府民からの相談に応じて調査を行っている。

住居環境中の有害化学物質への曝露実態とその評価方法に関する研究

(生活衛生課 吉田俊明 他1名)

室内環境中には様々な化学物質が存在し、これらの化学物質がシックハウス症候群や化学物質過敏症を引き起こす原因の一つであると考えられている。本研究では、室内での各化学物質への曝露実態の把握、曝露評価法の確立、さらに、曝露と健康影響との関係を明らかにすることを目的としている。研究成果は、生活環境の改善をはじめとし、化学物質への慢性的な低濃度曝露によるリスクを評価するための基礎的な資料となり得る。

乗用車内装品等から放散される有害化学物質の乗員曝露とその経気道吸収量の推定 (開発研究)

(生活衛生課 吉田俊明)

これまでの調査において、乗用車内装品等から放散される化学物質による車内空気の汚染実態を明らかにした。本研究では、この調査結果をもとに、車内において衛生上問題となる十数種の化学物質を選定し、運転中の乗員におけるそれら化学物質の吸収量を動物実験により推定する。本研究成果は車内環境の改善、乗用車利用時の乗員への健康影響の低減化に繋がること が期待される。

家庭用品に関する衛生学的研究

(生活衛生課 中島晴信 他2名)

家庭用品の試験・検査・研究業務の遂行のため、公定分析法の検討や開発を行う。また、未規制物質の中で健康被害を引き起こす可能性のある物質を検索し、その分析法の開発、分析調査、毒性評価を行って健康被害の未然防止を計っていく。抗菌製品については、抗菌評価を行い安全性を評価する。さらに、家庭用品による健康被害の原因究明・再発防止の情報伝達シス テムの構築と方策の提言を行う。以上の研究により、府民の健康の保護に資する。

大気汚染および室内空気汚染による健康影響に関する研究

(生活環境部 生活衛生課 中島孝江 他3名)

大気汚染や室内空気汚染の健康影響を、疫学調査、動物曝露実験、試験管内実験、受動喫煙調査等で明らかにする。大気汚染物質の健康影響では、ディーゼル排気や大気中浮遊粒子状物質と喘息等のアレルギー症状との関係を明らかにする。また主要室内汚染のタバコ煙や建材等に含まれる化学物質についても影響や実態の調査研究を行う。

ストレス関連性疾患の予防に関する免疫学的検討

(生活衛生課 中野ユミ子 他1名)

精神ストレスや化学物質によるストレスが増加している。近年のアレルギー疾患の増加傾向は、これらのストレスの複合作用に起因している可能性がある。そこで、種々の化学物質や精神的ストレスを実験動物に与え、ストレス影響を測定できるパラメーター、疾患の生じる機序や疾患原因遺伝子を同定し、疾患の防止を目指す。また、アレルギー性の炎症を強力に抑制する非特異的抑制物質NSF/DUSP14を見出したので、治療薬としての効果を検討する。

大阪府内における介護労働者の腰痛問題を克服する

(生活環境部 生活衛生課 冨岡公子 他1大学)

介護作業には腰痛のリスクとなる作業が多く、腰部の負担軽減対策が急務である。そこで、福祉用具の使用の有無、その使用方法、並びに作業環境を考慮した研究を計画し、介護者側の身体負担、介護者・被介護者側の主観的評価を測定している。本研究により有効な介護労働者の負担軽減や作業関連性筋骨格系障害予防対策を検討することが出来る。

動物曝露実験による亜硝酸ガスの生体影響の検討 (開発研究)

(生活衛生課 大山正幸)

近年、二酸化窒素の大気環境モニタリング値の数%は亜硝酸であることがわかった。亜硝酸は、二酸化窒素と同様に物質の燃焼で発生するが、二酸化窒素より化学的反応性は高い。今回、動物曝露実験で亜硝酸と二酸化窒素の生体影響強度を比較することにより、今まで二酸化窒素の生体影響とされていたものへの亜硝酸の関与を明らかにする。

編集:企画総務部 企画調整課