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平成19年度 調査研究概要  食品医薬品部 薬事指導課

薬事指導課の「平成19年度に実施する調査研究」を簡潔・平易にまとめてあります。

生薬・漢方製剤の品質評価に関する研究 −センノシド類の分析法の開発−

(薬事指導課 山崎勝弘)

現在、センナ及びダイオウ(大黄)は瀉下剤等に配合される重要生薬で、日本薬局方において指標成分であるセンノシド類(センノシドA及びB)の分析法が収載されている。しかし、多くの配合成分から構成される生薬製剤や漢方製剤中のセンノシド類の定量は難しく、単に試料の粗抽出液を高速液クロで分析するだけでは困難な場合が多い。そこで、特に、固相抽出法を用いた試料のクリーンアップ方法を検討する。

生体試料中の薬物の迅速定量法に関する研究 −バルビツール酸系薬物を対象として−

(薬事指導課 岡村俊男)

日本中毒学会の分析委員会は分析が有用な中毒起因物質15品目をあげている。なかでも中毒事例の多いバルビツール酸系薬物について、有機溶媒をほとんど使わない固相抽出法で試料を調製し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて迅速分析法を開発する。

生薬の残留農薬による汚染の実態に関する研究

(薬事指導課 梶村計志 他3名)

生薬に残留する農薬の実態に関しては、現在でも不明な部分が数多く残されている。我が国最大の生薬取引市場である道修町をかかえる大阪府においても、生薬の品質に関する課題は重要である。本研究では、生薬中に残留する農薬の実態を明らかにし、府民の健康を守るための一助とするとともに、薬事監視行政の基礎資料とすることを目的とする。

香粧品に配合されるドナー型防腐剤から遊離するホルムアルデヒドに関する研究

(薬事指導課 梶村計志 他2名)

香粧品に配合される防腐剤の中に分解等によりホルムアルデヒド(FA)を遊離するものの存在が知られており、通称FAドナー型防腐剤と呼ばれている。FAは近年大きな社会問題となっているシックハウス症候群の原因物質として注目をあつめている。本研究では、ドナー型防腐剤から遊離するFAの挙動を明らかにし、府民の健康を守る一助とする。

蛍光染色法を用いた化粧品中の微生物検出に関する研究

(薬事指導課 皐月由香)

消費者の製品に対する安全の意識は高く、化粧品においてはパラベンフリーや無添加などと謳った製品が市場に出回っている。このような化粧品も、保存効力試験などの試験を行い保存に対する効果が確認されている。これら一般的な試験法は判定までに時間がかかるため、微生物を迅速に検出できる蛍光染色法を用いた微生物管理の検討をおこなう。

承認無許可医薬品のスクリーニング検査法の開発

(薬事指導課 澤邊善之)

国及び各都道府県の検査機関において健康食品等から医薬品成分(無承認無許可医薬品という)が検出され、健康被害の発生が危惧されている.本研究は医薬品成分だけでなく摘発逃れのために化学構造を変化させた医薬品類似成分のスクリーニング検査法を開発することにより薬事行政に寄与するものである。

生薬に残留する農薬の一斉分析法の開発及びその実態調

(薬事指導課 田上貴臣 他1名)

生薬中の残留農薬の分析法及びその実態調査についての報告は極めて少ない。また、その報告においても、対象としている農薬の種類が非常に少ないことから、生薬中の農薬の残留実態には不明な部分が多い。
 本研究では、生薬中の残留農薬の実態を解明することを目的として、生薬中の残留農薬の一斉分析法を開発し、実態調査を行う。

編集:企画総務部企画調整課