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平成20年度 調査研究概要 食品医薬品部 食品化学課

食品化学課の「平成20年度に実施する調査研究」を簡潔・平易にまとめてあります

18.食品添加物等に関する衛生学的研究

(食品化学課 阿久津和彦 他4名)

食品から抽出する際のTBHQ(ターシャリーブチルハイドロキノン)の安定性を高めるため、抽出精製法を改良する。また、ヒスタミン検査の迅速化を目指し、精製法の検討を行う。他、重金属中毒事例に迅速に対応するため、簡略前処理とICPS測定の組み合わせを検討する。

19.食品中の残留農薬に関する研究

(食品化学課 住本建夫 他5名)

食品中に残留する農薬の測定は食の安全を確保するための重要な課題である。近年、輸入食品の増加等で外国での使用が疑われる農薬の検査の要求も多い。そこで、食品中残留農薬の検査の迅速性と検査項目の増加を図るため検討を行っている。また、従来は実施していない加工食品中の残留農薬の検査についてもその分析法を検討する。

20.食品中及びに母乳に残留する微量有害物質に関する研究

(食品化学課 起橋雅浩 他6名)

食品中に残留する微量有害汚染物質(有機塩素系化合物、残留農薬、動物用医薬品等)について、分析法の開発・改良並びに実態調査等を行い、食品を介した微量有害物質の摂取による府民へのリスクアナリシスを行う。また、母乳中の環境汚染物質を測定する。これらのことにより、汚染物からのリスクを低下させ、府民の健康増進に寄与する。

21.母乳中の残留性有機汚染物質(POPs)とその代謝物に関する研究

(食品化学課 小西良昌 他3名)

近年、環境汚染物質による内分泌かく乱作用が問題となっている。これら化合物の特徴は、p-位にフェノール性水酸基をもつ。PCBおよびPBDEは、生体内で代謝(水酸化)を受けて内分泌かく乱作用を発現する。本研究では、PCB、PBDEの個々のアイソマーの代謝産物の生体内(母乳)濃度を明らかにする。

22.遺伝子組換え食品に関する研究

(食品化学課 吉光真人 他1名)

様々な食品に適した検査法を開発、改良し、より多くの食品から遺伝子組換え食品を検出可能な検査体制を確立する。今年度は、検査困難な食品に対するDNA抽出法を検討する。また、従来法よりも迅速、簡便かつ高感度な、リアルタイムPCR装置を用いた検出法を検討する

23 内分泌かく乱化学物質に関する研究

(食品化学課 高取 聡 他2名)

ヒトが日常生活を通じて曝露されている化学物質のうち、内分泌かく乱作用等の悪影響が懸念される化学物質について、食品、ハウスダスト及び生体試料中の濃度を測定し、その曝露量を推定する。現在、以下の2項目について研究している。
1)周産期におけるフタル酸エステル類の曝露評価
2)大豆調製乳投与時の乳幼児のイソフラボン類の曝露評価

24.食品中の特定原材料に関する研究

(食品化学課 清田恭平 他1名)

本研究では、アレルギーを引き起こす特定原材料として新たに表示が義務化されたえび、かにの2品目および表示奨励品目を対象に分析法の検討を行う。得られた成果は、食物アレルギーの発症の予防に役立ち、府民の食の安全確保に貢献できるものと考えられる。

編集:企画総務部 企画調整課