トップ 研究活動 研究報告 H20年度調査研究概要 > 調査研究概要4

平成20年度 調査研究概要 食品医薬品部 薬事指導課

薬事指導課の「平成20年度に実施する調査研究」を簡潔・平易にまとめてあります

25.生薬・漢方製剤の品質評価に関する研究
-固相抽出法を用いた生薬・漢方製剤中のセンノシド類の迅速分析法の開発-

(薬事指導課 山崎勝弘)

瀉下薬や漢方薬中の瀉下成分であるセンノシドA及びBの同時分析を検討する。試料溶液を強陰イオン交換と逆相系の両方の性質を持つ固相で抽出し、高速液体クロマトグラフで分析することで、多くの配合成分から構成される製剤でも、本成分の定量分析が可能になるものと考えられることから、その抽出・精製方法と分析条件を詳細に検討する。

26.生体試料中の薬物の迅速定量法に関する研究 -バルビツール酸系薬物を対象として

(薬事指導課 岡村俊男)

日本中毒学会の分析委員会が提示した分析が有用な中毒起因物質15品目の中にはバルビツール酸系薬物があげられている。中毒事例の多いバルビツール酸系薬物について、有機溶媒をほとんど使わない固相抽出で試料を調製し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて迅速分析法を開発する。

27.無承認無許可医薬品のスクリーニング検査法の開発

(薬事指導課 澤邊善之)

国及び地方自治体の検査機関において健康食品等から医薬品成分(無承認無許可医薬品)が検出され、健康被害の発生が危惧されている。本研究は医薬品成分だけでなく摘発逃れのために化学構造を変化させた医薬品類似成分のスクリーニング検査法を開発することにより薬事行政に寄与するものである。

28.香粧品に配合されるドナー型防腐剤から遊離するホルムアルデヒドに関する研究

(薬事指導課 梶村計志 他2名)

香粧品に配合される防腐剤の中に分解等によりホルムアルデヒド(FA)を遊離する化合物の存在が知られており、通称FAドナー型防腐剤と呼ばれている。FAは近年、社会問題となっているシックハウス症候群の原因物質として注目をあつめている。本研究ではドナー型防腐剤から遊離するFAの挙動を明らかにし、府民の健康を守る一助とする。

29.ドナー型防腐剤の分解により生成するホルムアルデヒドの挙動と遊離抑制に関する研究

(薬事指導課 梶村計志 他2名)

化粧品に使用されるドナー型防腐剤からホルムアルデヒド(FA)が遊離することが知られており、その有害性に対する健康影響が懸念されている。化粧品は、毎日使用され且つ人体に直接接触することから、安全性に対して特別の配慮が必要である。本研究では、FAの遊離を抑制する因子や作用機序について検討し、府民の健康を守る一助とする。

30.蛍光染色法を用いた化粧品中の微生物検出に関する研究

(薬事指導課 皐月由香)

消費者の製品に対する安全の意識は高く、安定した品質の製品を製造するためには、製造所における品質管理は重要となっている。しかしながら、微生物の品質管理のための試験方法は時間がかかるため、出荷までに時間を要してしまう。微生物を迅速に検出できる蛍光染色法を用いた微生物管理の検討をおこなう。

31.生薬のピレスロイド系農薬による汚染の実態調査並びに製剤化による挙動に関する研究

(薬事指導課 田上貴臣 他1名)

生薬に残留する農薬の実態に関しては、現在でも不明な部分が数多く残されている。我が国最大の生薬取引市場である道修町をかかえる大阪府においても、生薬の品質に関する課題は重要である。本研究では、特に実態調査の少ないピレスロイド系農薬の残留実態を明らかとするとともに製剤化による挙動について明らかとする。

32.水環境中濃度の医薬品混合物によるヒト胎児腎由来細胞増殖への影響について

(薬事指導課 中村暁彦)

本研究では、まず、我が国の河川で既に検出されている種々の医薬品について、その組合せを模倣した混合物を調製する。その混合物について、ヒト胎児腎由来細胞株(HEK293細胞)を用いた in vitro での細胞増殖試験で影響を検討する。本研究により、環境水中の医薬品に関する知見が得られると考えている。

編集:企画総務部 企画調整課