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平成21年度 調査研究概要 衛生化学部 食品化学課

食品化学課の「平成21年度に実施する調査研究」を簡潔・平易にまとめてあります

食品添加物等に関する衛生学的研究

(食品化学課 阿久津和彦 他5名)

食品および器具・容器包装の検査体制のさらなる充実・迅速化を目的として、食品添加物(乳化剤等)、有害重金属(ヒ素等)、アレルギー様食中毒物質(ヒスタミン等)の理化学検査法の開発・改良を行う。その他、緊急の行政的要請あるいは関連分野の技術進展状況、新規知見等に応じて、対応する検査法の開発・改良および残留実態調査等を弾力的に行う。

食品中の残留農薬に関する研究

(食品化学課 高取 聡 他5名)

大阪府民の食の安全・安心の推進に貢献するため、農産物中の残留農薬の分析法の開発ならびにその分析精度の向上に関する研究を行っている。また、中国製冷凍餃子事件に類する化学物質による中毒事件への危機管理や府民から寄せられる苦情食品中の農薬検査の依頼に対応するため、迅速かつ簡便な加工食品中の農薬分析法の開発を併せて行う。

食品中及びに母乳に残留する微量有害物質に関する研究

(食品化学課 起橋雅浩 他6名)

畜水産食品中に残留する有機塩素系化合物、残留農薬、動物用医薬品等の分析法開発・改良や、養殖魚への使用が違法であるホルマリンの使用履歴鑑別法の開発を行う。また、地方衛生研究所と協力して加工食品における農薬分析の精度管理体制を構築する。以上の研究成果を通じて食の安全に関する情報発信を行う。

母乳中の残留性有機汚染物質(POPs)とその代謝物に関する研究

(食品化学課 小西良昌 他3名)

PCBs等の残留性有機汚染物質は、難分解性で、ヒト体内での残留性、蓄積性が高い。特にPCBsの代謝物である水酸化PCBsには強い環境ホルモン様作用(甲状腺ホルモン)がある。脳・脊髄関門を容易に通過して脳内に蓄積することから、乳幼児への影響が危惧される。本研究では、母乳中の水酸化PCBsを異性体別に測定し、汚染状況の実態と推移を明らかにする。

遺伝子組換え食品に関する研究

(食品化学課 吉光真人 他2名)

本研究では様々な食品に適した検査法を開発、改良し、より多くの食品から遺伝子組換え食品を検出可能な検査体制を確立することを目指す。今年度は、現状では検査困難な食用油、しょうゆ、酒、酢などに対するDNA抽出法を検討する。また、蛍光色素とリアルタイムPCR装置を用いたPCR増幅産物の確認法を検討する。

内分泌かく乱化学物質に関する研究

(食品化学課 高取 聡 他2名)

日本人にとって曝露機会の多い、内分泌かく乱作用が疑われる化学物質としては、フタル酸ジエステル類及びイソフラボン類があげられる。当該化学物質の作用に感受性が高い妊婦及び胎児を含む子どもへの曝露状況について明らかにするため、日本人妊婦から提供された生体試料あるいは育児粉乳中の当該化学物質を分析している。

加工食品中の特定原材料の分析法揮発及び実態調査

(食品化学課 清田恭平 他2名)

本研究では、アレルギーを引き起こす特定原材料として表示が義務化された乳、卵、小麦、そば、落花生、えび、かにの7品目および表示奨励品目を対象にタンパク質とDNAを指標とした分析法の検討を行っている。 得られた成果は、アレルギーの発症予防対策として役立ち、府民の食の安全確保に貢献できるものと考える。

編集:企画総務部 企画調整課