大阪湾の二枚貝は麻痺性貝毒により毒化しています

◆第1報(平成20年4月25日)

大阪湾ではアサリ、トリガイ、アカガイのほかムラサキイガイ、カキなどの二枚貝が麻痺性貝毒により毒化しています。海辺や岸壁などで自生する貝類を自分で採取して食べることのないよう注意しましょう。

 麻痺性貝毒はプランクトン由来の毒ですが、アサリなどの二枚貝がプランクトンをエサとしていますので、有毒プランクトンが高密度に発生すると貝類などの毒化が起こります。

 麻痺性貝毒により高毒化した貝類などを摂食すると、フグ中毒と同様の症状(口唇、手足の痺れ、運動困難等)を呈し、重篤な場合は呼吸困難に陥り死亡します。

(参考)http://www16.ocn.ne.jp/~obk-2/makoto119/makoto119.htm

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。(1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。421日、大阪湾で採取された天然アサリについて行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり、規制値の約5〜14倍の麻痺性貝毒が検出されました。

1. 4月21日に採取された天然アサリの毒性検査結果

採取地

麻痺性貝毒(MU/g

二色の浜

56

男里川河口

23

長松海岸

44

 

 

             

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(4月23日現在)は図に示したとおりです。

                                                                      

ムラサキイガイは特に危険

地域によって毒性値が異なりますが、調査した貝類の中ではムラサキイガイが最も危険です。

4月21日に二色の浜で採取したムラサキイガイから最高1200MU/gの麻痺性貝毒が検出されました。ムラサキイガイ1個で中毒に陥る危険性がありますので、絶対に食べないようにしてください。

 また。図には示していませんが、岸壁等に付着しているカキ(マガキ)からも最高75MU/gの麻痺性貝毒が検出されています。

参考:ムラサキイガイは地域によってはカラス貝とも呼ばれている、黒っぽい貝殻を持つ二枚貝で、岸壁や消波ブロックなどに付着しています。(写真参照)

 

参考:当所で2007年に調査した貝類のうち毒化が観察された貝類の最高毒力(MU/g)

ツメタガイについてはhttp://www.iph.pref.osaka.jp/food/chudoku/chudoku.htmlに掲載


◆第2報(平成20年5月1日)

428日、大阪湾で採取された天然アサリ、トリガイ、アカガイ等の二枚貝について行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり、規制値の約225倍の麻痺性貝毒が検出されました。なお、淀川河口域で採取されたシジミからは麻痺性貝毒は検出されませんでした。  本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。 

1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果

(421)

麻痺性貝毒検査結果

(428)

アカガイ

7.3 MU/g ※

7.2 MU/g

トリガイ

16.2 MU/g ※

14 MU/g

シジミ

検出せず ※

検出せず

アサリ (二色浜)

56 MU/g

26 MU/g

アサリ (男里川河口)

23 MU/g

67 MU/g

アサリ(長松海岸)

44 MU/g

99 MU/g

 

 

                  




    ※大阪府報道発表記事(423)

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(51日現在)は図に示したとおりです。                                                              




巻貝から規制値を超える麻痺性貝毒を検出

 423日に採取されたツメタガイから5.0MU/g428日に採取されたアカニシから4.3MU/gの麻痺性貝毒が検出されました。

 これらの巻貝は一般には流通していないようですが、採取した場合、食べないようにしましょう。

                          

アカニシの画像


◆第3報(平成20年5月9日)

557日、大阪湾で採取された天然アサリ、トリガイ等の二枚貝について行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり、トリガイとアサリから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。アカガイは規制値以下となりました。淀川河口域で採取されたシジミからは麻痺性貝毒は検出されませんでした。 本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。                    

               1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

 麻痺性貝毒検査結果
   (今回の調査*)

 麻痺性貝毒検査結果
     (428)

アカガイ

2.7 MU/g

7.2 MU/g

トリガイ

12 MU/g

14 MU/g

シジミ

検出せず

検出せず

アサリ (二色浜)

4.4 MU/g

26 MU/g

アサリ (男里川河口)

4.3 MU/g

67 MU/g

アサリ(長松海岸)

8.9 MU/g

99 MU/g










  *:アカガイ、トリガイは56日、シジミは58日、アサリは55日に採取。

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(59日現在)は図に示したとおりです。  


◆第4報(平成20年5月15日)

512日、大阪湾で採取された天然アサリ、トリガイ等の二枚貝について行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり、トリガイとアサリから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。アカガイは前回に引き続き規制値以下となりました。

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。                    


               1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果
(今回512日の調査)

麻痺性貝毒検査結果
  (556) *

アカガイ

1.1 MU/g

2.7 MU/g

トリガイ

4.2 MU/g

12 MU/g

アサリ (二色浜)

2.8  MU/g

4.4 MU/g

アサリ(長松海岸)

4.2 MU/g

8.9 MU/g

 

 

 

                  

  *:アカガイ、トリガイは56日、アサリは55日に採取。

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(515日現在)は図に示したとおりです。                                                              

 

 

 大阪湾の貝類の毒化は減少傾向にあると考えられますが、潮干狩り等で採取される二枚貝、巻貝から規制値を超える麻痺性貝毒が検出されていますので、採取・摂食しないよう注意してください。

 例)クチバガイ(512日、男里川河口にて採取)から66 MU/gの麻痺性貝毒を検出

クチバガイの画像

参考:河口干潟に生息する二枚貝で、アサリを掘っているときに、よく見かける。大きさは23.5cm前後。殻はやや丸みを帯びた三角形で、やや淡い茶色の殻皮をかぶっています。上部は白く剥げ落ちたように見える。


◆第5報(平成20年5月23日)

519日、大阪湾で採取された天然アサリ、アカガイおよび520日に採取されたトリガイについて行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり、アカガイから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。                    

             1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果

麻痺性貝毒検査結果

(今回51920日の調査)*

(512日の調査)

アカガイ

5.2 MU/g

1.1 MU/g

トリガイ

2.8 MU/g

4.2 MU/g

アサリ(二色浜)

2.1 MU/g

2.8 MU/g

アサリ(男里川)

1.9 MU/g

実施せず

アサリ(長松海岸)

2.6 MU/g

4.2 MU/g

 

 

                  

  

*:アサリ、アカガイ519日、トリガイは520日に採取。

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(523日現在)は図に示したとおりです。

ご注意

@アサリは規制値以下となりましたが、安全性が確認されるまで採取・摂食しないようにしてください.http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/18922.html

A519日、男里川河口で採取されたクチバガイ(第4報参照)から、規制値の約11倍の麻痺性貝毒(45MU/g)が検出されていますので、注意してください。

B岩場などに生息しているコシダカガンガラ等の小型巻貝から規制値を超える麻痺性貝毒が検出されています。採取して摂食しないようにしましょう。

コシダカガンガラの画像


◆第6報(平成20年5月29日)

526日、大阪湾で採取された天然アサリ、アカガイおよびトリガイについて行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり規制値を超える麻痺性貝毒は検出されませんでした。

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。    


              1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果

麻痺性貝毒検査結果

(今回526日の調査)

(前回51920日の調査)*

アカガイ

検出せず**

5.2 MU/g

トリガイ

2.8 MU/g

2.8 MU/g

アサリ(二色浜)

2.2 MU/g

2.1 MU/g

アサリ(男里川)

検出せず**

1.9 MU/g

アサリ(長松海岸)

2.5 MU/g

2.6 MU/g





 

                  

  *:アサリ、アカガイ519日、トリガイは520日に採取。  **2MU/g 未満

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(529日現在)は図に示したとおりです。                                                              

ご注意

@アサリは、今回も規制値以下となりましたが、安全性が確認されるまで採取・摂食しないようにしてください.http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/18992.html

A大阪湾のアカガイ、トリガイについても、現在、採捕、出荷が自粛されています。

Bその他の二枚貝や巻貝についても安全性が確認されているもの以外は採取・摂食しないよう気をつけましょう。


◆第7報(平成20年6月6日)

62日、大阪湾で採取された天然アサリ、アカガイおよびトリガイについて行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり規制値を超える麻痺性貝毒が検出されませんでした。

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。    


             1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果

麻痺性貝毒検査結果

(今回62日の調査)

(前回526日の調査)

アカガイ

検出せず*

検出せず*

トリガイ

3.3 MU/g

2.8 MU/g

アサリ(二色浜)

2.3 MU/g

2.2 MU/g

アサリ(男里川)

検出せず*

検出せず*

アサリ(長松海岸)

2.2 MU/g

2.5 MU/g









  *2MU/g 未満

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(66日現在)は図に示したとおりです。                                                              


ご注意

@アサリ、トリガイについては、大阪府水産課および食の安全推進課から安全宣言が出されました。http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/19026.html

A大阪湾のアカガイは、現在、採捕、出荷が自粛されています。

B62日に採取されたクチバガイ(二枚貝)から規制値の約7倍の麻痺性貝毒が検出されています。アサリが生息する所で採取されますので、摂食しないようにしてください。その他の二枚貝や巻貝についても安全性が確認されているもの以外は採取・摂食しないよう気をつけましょう。なお、クチバガイの画像等は本毒化情報第4報に掲載しています。http://www.iph.pref.osaka.jp/topics/H200515.html


◆第8報(平成20年6月12日)

69日、大阪湾で採取されたアカガイについて行政依頼により当所で検査した結果、表1に示すとおり規制値を超える麻痺性貝毒は検出されませんでした。

本中毒防止のため、国は4MUを超える貝類の出荷・流通を禁じています。 (1MUとは体重20gのマウスを15分で死亡させる毒量)。    

              1. 天然二枚貝の毒性検査結果

検体名

麻痺性貝毒検査結果

麻痺性貝毒検査結果

(今回69日の調査)

(前回62日の調査)

アカガイ

検出せず*

検出せず*

トリガイ

-

3.3 MU/g

アサリ(二色浜)

2.5 MU/g**

2.3 MU/g

アサリ(男里川)

-

検出せず*

アサリ(長松海岸)

-

2.2 MU/g










*2MU/g 未満、  **:当所の独自調査、 -3週連続で規制値を超えなかったため検査依頼なし

当所では大阪湾のアサリ以外の貝類についても独自に採取し、貝毒調査を実施しています。今期の調査結果(612日現在)は図に示したとおりです。                                                              


ご注意

@アサリ、トリガイについては、64日に大阪府水産課および食の安全推進課から安全宣言が出されています。http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/19026.html

Aアカガイについては今回の検査結果を受け611日に大阪府水産課および食の安全推進課から安全宣言が出されました。 http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/19077.html

B66日に採取したツメタガイ69日に採取した小型巻貝などから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されています。安全性が確認された貝類以外は採取・摂食しないよう注意してください。

ツメタタガイの画像はhttp://www.iph.pref.osaka.jp/topics/H200425.htmlに掲載しています。