バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)

 バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は1980年代後半にヨーロッパで初めて報告されて以来、院内感染の原因菌として世界中で分離されています。
 腸球菌は本来、ヒトや動物の腸管内に常在する細菌で、その病原性は低く健康な人に病気を引き起こすことはほとんどありません。
 しかし、重度の基礎疾患患者や外科手術後の患者は、免疫力の低下した状態にあることが多く、しばしば腸球菌が原因となる腹膜炎、術創感染症、肺炎、敗血症など発症します。
 特にVREは多剤耐性を示すことが多く有効な治療薬が少ないため、VRE感染症では重篤な症状に至る場合もあり、世界各国で大きな脅威となっています。


【リンク】

 届出基準

バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)って?  2010年9月
 http://www.iph.pref.osaka.jp/merumaga/back/85-1.html


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