薬剤耐性アシネトバクター感染症
アシネトバクター属菌は土壌、水など自然環境中に存在する常在菌で、人から検出されることもありますが通常は病気を引き起こすことはありません。
しかし病院内で、カルバペネム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系などの抗菌薬に対して耐性を獲得した株が見つかることがあり、重症患者など抵抗力の低下した人に対して感染症を起こすことがあります。
耐性菌には有効な薬剤が限られ、さらに、他のグラム陰性菌に比べて乾燥に強いという性質を持っていることから、病院内で流行が生じると病棟閉鎖が必要になるなどその対応が非常に困難となることがあります。
【リンク】
届出基準
「多剤耐性アシネトバクター」や「NDM-1産生菌」は恐ろしい? 2010年9月
http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/monosiri/30/30.html