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大阪府感染症情報センター

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水痘

更新日:2026年2月6日

水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)の初感染で発症する発疹性の疾患です。ワクチンで予防可能であり、本邦では2014年10月に定期接種の対象疾病に定められました。生後12~36ヵ月に至るまでの児を対象に3ヵ月以上(標準的には6~12ヵ月)の間隔をあけて2回接種することとされています。

水痘は感染症法に基づく感染症発生動向調査において5類小児科定点把握対象疾患に指定されているほか、水痘で24時間以上入院した症例(他疾患で入院中に水痘を発症し、かつ、水痘発症後24時間以上経過した例を含む)は5類全数把握疾患に位置付けられ、報告の対象となっています※。 

2025年(速報値)は、水痘の定点あたり累積報告数および入院例の累積報告数がいずれも2020年以降で最多となっており、今後の発生動向に注意が必要です。

大阪府内の状況(小児科定点把握対象疾患としての水痘)

図1 大阪府内の水痘(小児科定点把握対象疾患)年間報告数推移

Fig1_chickenpox.png
小児定点把握対象疾患としての水痘の報告数は、2025年第1~52週(速報値)において2,116例でした。大阪府では、水痘ワクチンの定期接種化がされた2014年以降、小児科定点医療機関からの年間報告数が減少傾向にありましたが、2022年以降、増加傾向となっています(図1)。

図2 大阪府内の水痘(小児科定点把握対象疾患)年齢階級別報告数割合推移

Fig2_chickenpox.png

水痘ワクチンの定期接種化がされた2014年以降、1~4歳の幼児の割合が減少し、5~14歳の水痘患者が報告数全体に占める割合は増加しています。

2025年の累計報告数(速報値)に占める年齢階級別の割合は、5~9歳で最も高く46%、続いて10~14歳の27%、1~4歳の20%、0歳の3%となっていました(図2)。

大阪府内の状況(全数把握対象疾患としての水痘)

図3 大阪府内の水痘(全数把握対象疾患)年間報告数推移

Fig3_chickenpox.png
5類全数把握対象疾患としての水痘(入院例に限る。)の報告数は、2025年第1~52週(速報値)において62例でした。過去10年間の累積報告数はコロナ禍を除けば20~35例の範囲で推移していたため、2025年の報告は例年を上回る水準となっています。性別では、2025年は男性34例(55%)、女性28例(45%)でした(図3)。

図4 大阪府内の水痘(全数把握対象疾患)年齢階級別報告数割合推移

Fig4_chickenpox.png

2014年から2024年の累計報告数に占める年齢階級別の割合は、20歳以上で最も高く74%を占めていました。続いて1~4歳の7%、0歳の6%、15~19歳の5%となっていました。2025年(速報値)は20歳以上で最も高く74%、続いて5~9歳、10~14歳の7%、1~4歳、15~19歳の5%となっていました。2024年以前の平均と比較し、5~14歳の割合が高く、一方で、0~4歳の割合は低くなっています(図4)。


水痘の特徴と予防

特徴

感染経路は主に空気感染、飛沫感染と接触感染で、潜伏期間は感染後2週間程度(10~21日)とされています。典型的な症状としては発疹の発現する前から発熱が認められ、発疹は紅斑から始まり、水疱(水ぶくれ)、膿疱を経て痂疲化して治癒するとされています。

予防

水痘にはワクチンがあり、水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。
加えて、手洗いや咳エチケットなどの飛沫予防策、接触予防策が有効です。

〇手洗い:こまめに石鹸と水で手を洗うことで、感染拡大を防ぐことができます。特に、水疱に触れた後や咳やくしゃみをした後には手洗いを徹底しましょう。
〇咳エチケット:咳やくしゃみをするときには、ティッシュや肘の内側で口と鼻を覆いましょう。使用したティッシュはすぐに廃棄し、手を洗うことが重要です。
〇共用を避ける:感染者の使用したタオルやおもちゃの共用を避けることも重要です。

関連リンク先

大阪府
水痘/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

厚生労働省
水痘|厚生労働省
水痘ワクチン|厚生労働省

国立健康危機管理研究機構
水痘|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
IASR 39(8), 2018【特集】水痘・帯状疱疹の動向とワクチン|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
IDWR 2025年第24号<注目すべき感染症> 水痘|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト


定点把握疾患とは、発生動向の把握が必要なもののうち、患者数が多数で、全数を把握する必要はない疾患です。全数把握疾患とは、発生数が希少、あるいは周囲への感染拡大防止を図ることが必要な疾患です。
感染症発生動向調査とは|大阪府感染症情報センター