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麻しん情報


 はじめに
 麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発疹性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発疹がみられます。強い感染力を持つために、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となります。
 麻しんの感染予防に、予防接種が効果的です。現在、麻しんの予防接種は、第1期:1歳代で接種、第2期:小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)の1年間、合計2回の接種が義務付けられています。

 <目次〜麻しんウイルスについての情報と流行状況について〜>

  1. 今月のトピックス
  2. 気になるニュース
  3. 大阪府における麻しんの過去の発生状況と現在の推移
  4. 注意喚起
  5. 麻しんウイルスに関する情報に関連するリンク集

 ※以下に表示する図や数値は、今後の調査結果に応じて、数値に若干の変更が生じることがあります。

1.今月のトピックス

 2016年1年間の麻しんの患者は全国で159例、大阪府内では51例報告されました。2017年は第15週(〜4/16)現在、全国で139例の患者が報告されています。昨年を超す勢いで、報告されています。2017年3月から4月にかけて、山形県の自動車教習所における成人麻しんの集団発生、それに伴う二次感染、三次感染が報告されています。



2.気になるニュース

 世界保健機関(WHO )は、ルーマニアとイタリアにおける麻しん集団発生の注意喚起をしています。特に、ルーマニアでは、2016年1月以降、3400感染事例があり、そのうち死亡例は17例でした。日本は、2015年3月に、WHOにより、麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、その後も、日本国内では、海外で麻しんに感染し、帰国後に発症する事例(輸入事例)、それらの患者からの二次感染による感染拡大がみられています。2016年に大阪府 関西空港内事業所、2017年には、三重県 工場、山形県 自動車教習所における成人麻しんの集団発生が報告されています。1978年10月以降、1990年の4月1日以前に生まれた27歳から38歳までの人は1回しか接種しておらず、感染を防ぐ充分な免疫がない可能性があります。成人の麻しんには、今後も注意が必要です。

<関連リンク>
  感染症発生動向調査(IDWR)麻しん(国立感染症研究所)
  麻しん(はしか)の集団発生について(三重県)
  関西国際空港の利用日および/またはウイルス遺伝子型が共通する麻しん報告例



3.大阪府における麻しんの過去の発生状況と現在の推移

 2016年は、関西空港内事業所を中心とする集団発生事例では、中国で流行している遺伝子型「H1」の麻しんウイルスが検出されました。また、東南アジアで流行している遺伝子型「D8」の麻しんウイルスによる散発事例が報告されています。2017年第16週(〜4/23)現在、大阪府内では、7例の発生報告があり、主として、遺伝子型「D8」の麻しんウイルスが検出されています。


表1.大阪府内における麻しん患者の年別報告数


2017年16週(〜4/23)現在(NESID報告による)     




4.注意喚起

 現在、東アジア地域、東南アジア地域、欧州地域では、麻しんの流行が見られています。これからゴールデンウィークを迎え、流行地域への渡航を予定している人は、母子手帳による予防接種歴の確認や予防接種をお勧めします。麻しん(はしか)の初期症状は「発熱・咳・鼻汁」であり、通常の風邪症状と全く同じです。そのために風邪との区別がつきません。流行地域に渡航後、体調がすぐれない場合、感染拡大を防ぐために、以下の症状で、医療機関を受診される方は、必ずマスクを着用し、報告してください。

@発熱・咳・鼻汁症状
A発熱から3日後過ぎた赤みを伴う発疹
B1ヶ月以内に麻疹(はしか)と診断された患者に接触した可能性のある方



5.関連リンク集

<関連リンク>
  「麻しんについての日本国内での最新の報道を検索」
  「麻しん排除に向けて」(国立感染症研究所 感染症疫学センター)
  「麻しんQ&A」(国立感染症研究所)
  「感染症発生動向調査 報告週対応表」(国立感染症研究所 感染症疫学センター)
  「感染症の話(麻しん)」(国立感染症研究所)
  「麻しん対策・ガイドライン」(国立感染症研究所)
  「麻しん情報 平成25年1月」(大阪府立公衆衛生研究所)

【last update:2017.4.26】