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大阪府感染症情報センター

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麻しん情報

更新日:2019年7月11日

はじめに

麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんがみられます。強い感染力を持つために、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となります。

麻しんの感染予防に、2回以上のワクチン接種が効果的です。現在、麻しんの予防接種は、第1期:1歳代で接種、第2期:小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)の1年間、合計2回のワクチン接種が義務付けられています。

目次~麻しんウイルスについての情報と流行状況について~

  1. トピックス
  2. 気になるニュース
  3. 大阪府における麻しんの過去の発生状況と現在の推移
  4. 注意喚起
  5. 麻しんウイルスに関する情報に関連するリンク集
注:以下に表示する図や数値は、今後の調査結果に応じて、数値に若干の変更が生じることがあります。

1.トピックス

2018年の麻しん患者は大阪府で15例報告されました。2018年における大阪府内の発生数は2017年の10例に比べて増加していました。
2019年における大阪府内の報告数は、第27週(7月1日~7月7日)に0例、累積で144例の患者が報告されています。



図.ブロック別麻しん報告状況(第27週)
masimg27.png

画像をクリックするとブロック別・年齢別の報告数が表示されます。

2.気になるニュース

世界的には、年々、麻しん患者は減少傾向にあります。日本は、2015年3月に、世界保健機関西太平洋地域事務局により、麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、その後も、日本国内では、海外で麻しんに感染し、帰国後に発症する事例(輸入事例)、それらの患者からの二次感染による感染拡大がみられています。2017年、日本国内の麻しん発症者において、推定感染地域は東南アジア地域が多い傾向にありました。現在、20歳台後半から40歳台前半の人は、未接種あるいは1回しか予防接種を受けていない可能性が高く、感染を防ぐ充分な免疫がないことが考えられます。成人の麻しんには、今後も注意が必要です。

関連リンク

3.大阪府における麻しんの過去の発生状況と現在の推移

2016年に発生した関西国際空港内事業所を中心とする集団感染事例では、中国で流行している遺伝子型「H1」の麻しんウイルスが報告されました。また、東南アジアで流行している遺伝子型「D8」の麻しんウイルスによる散発事例も報告されています。2017年および2018年は主として遺伝子型「D8」の麻しんウイルスが検出されました。
2019年は第6週(~2月10日)までに、遺伝子型「D8」が14例検出されています。

図1.大阪府内における麻しん患者の年別報告数
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2019年第27週(~7月7日)現在(NESID報告による)


図2.年齢階級別・ワクチン接種歴別報告数
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2019年第27週

図3.診断週別報告数推移 
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2019年第27週

4.注意喚起

現在、東南アジア地域、南アジア地域では、麻しんの流行が見られています。これから、流行地域への渡航を予定している人は、母子手帳による予防接種歴の確認や予防接種をお勧めします。麻しん(はしか)の初期症状は「発熱・咳・鼻汁」であり、通常の風邪症状と全く同じです。そのために風邪との区別がつきません。流行地域に渡航後、体調がすぐれない場合、感染拡大を防ぐために、以下の症状で、医療機関を受診される方は、必ずマスクを着用し、報告してください。

  1. 発熱・咳・鼻汁症状
  2. 熱から3日後過ぎた赤みを伴う発しん
  3. 1ヶ月以内に麻しん(はしか)と診断された患者に接触した可能性のある方

5.麻しん検査について

医療関係者の皆様に!麻しんは全数把握疾患です。麻しんを疑ったら保健所に一報してください。

それぞれの医療機関を管轄する保健所に相談して、血液(非凝固血:EDTA血が望ましい)、咽頭拭い液、尿検体を採取し、保健所職員にお渡しください。各地方衛生研究所(大阪健康安全基盤研究所(森ノ宮センター・天王寺センター)、堺市衛生研究所で検査をいたします。抗体価(IgM)測定は医療機関でお願いします。

上記地方衛生研究所では、血液(EDTA血)、咽頭拭い液、尿を用いて、麻しんのリアルタイムPCR検査を行います。(通常24時間以内に結果がでます)麻しんIgM抗体測定では、陽性と判断されても、非特異反応がでることがありますので、適切な時期(発疹出現後7日以内)に採取した検体を用いたPCR検査の方が有用です。麻しんIgM抗体価インデックスの解釈については「最近の知見に基づく麻しんの検査診断の考え方」を参考にしてください。


6.関連リンク集